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炭水化物で中性脂肪は増える?減る?

 

 結論から先に言うとお米やパンなどの炭水化物(糖質+食物繊維)を食べ過ぎると中性脂肪は増えます。

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炭水化物が中性脂肪に変わるプロセス

 炭水化物の成分である糖質は胃や腸でブドウ糖に分解され、それがインスリンの作用で細胞に取り込まれます。それが筋肉を動かしたり、脳を動かしたり、体のエネルギー源になります。使われずに余ったブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、必要に応じてエネルギー源として使われるのですが、それでも余った場合には中性脂肪に変わります

 以上、糖質が中性脂肪に変わるプロセスですが、なぜ余った血液中のブドウ糖を中性脂肪に変化させる必要があるのか。一つ目は、日本糖尿病学会の基準では「空腹時の血糖値が110mg/dl未満で、食後2時間の血糖値が140mg/dl未満」が正常値ですが、これ以上血糖値が高くなると動脈硬化など体に支障が出てくるからです。そうならないように出来るだけ血液中のブドウ糖を中性脂肪に変えて蓄えようとするわけです。

 そして、二つ目は次の章で説明しますが、中性脂肪は体がエネルギー不足になった時にエネルギーに変わるからです。例えば飢餓の時には脂肪を分解してブドウ糖が作られます。

中性脂肪の役割

 この中性脂肪はブドウ糖が足りなくなった時にはグリセロールに分解され、それを材料にしてブドウ糖が作られますので、中性脂肪はエネルギーの保管庫と言ってもいいでしょう。

 特に糖質制限食を食べている人は糖質の摂取量が少ないので、必然的に食料からのブドウ糖の供給が足りなくなります。そこで中性脂肪をブドウ糖に変えて体内組織のエネルギーとして使っているのです。

 糖質制限食を食べている人は通常の食事を食べている人より中性脂肪の数値が低いのですが、中性脂肪を絶えず分解してエネルギーにしていることがその要因です。実際に糖質制限を実施している私の中性脂肪は46mg/dlです。

 中性脂肪の基準値が30から149mg/dlですので、この46mg/dlという数値はかなり低いです。これは食べ物からのブドウ糖供給が少ないために中性脂肪からブドウ糖を作り出してエネルギーに変えているためだと思われます。

 肉や魚中心の食事でこんな中性脂肪が少ないなんて信じられないと言われますが、理論を知っている私からすると当然です。ですので、私の体は太りにくいと言えます。

炭水化物中心の人が太らないようにするには

 では通常の炭水化物中心の食生活をしている人が太らないようにするためにはどうしたらいいのか。それは野菜から食べることです。野菜、タンパク質、炭水化物の順番で食べることで太りにくくなることが大学の研究で明らかになっています。しかし、これは個人差が大きく、誰でも同じ結果が出るとは限りません。

 一番手っ取り早いのは食事からの糖質摂取を減らすことです。一番厳しい糖質制限の1日の糖質摂取量は60g以下ですが、ここまでしろとはいいません。痩せるためでしたら、緩い糖質制限の1日70gから140gの糖質摂取量で十分です。

[参考記事]
「糖質制限で納豆や豆腐は食べても大丈夫?」

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